アッシャーマン症候群でも希望を持って

重度アッシャーマン症候群。妊娠は無理と言われましたが奇跡的に妊娠。流産という残念な結果になりましたが、100%不可能はないということを同じ症状の方に知ってもらいたいくて書いています。

奇跡が起こる

二度目の手術から何年目でしょう。

 

2年? 3年??

 

生理の量もかなり少なくなり

もう無理かなと

自分の子宮に限界を感じていた頃

 

あれ?いつもと違うぞ??と思う

体調の変化がありました。

 

妊娠したかも?と思うような症状は

それまでに何回かあったのですが

結局生理がきてその度に落ち込むの繰り返し。

 

だから今回もまたそうなんだろうなと

期待をしないように過ごしていました。

 

でも予定日を過ぎても生理はこないし

体の感覚は妊娠状態

 

検査薬で試したところ陽性反応がでました。

 

待ち望んでいたはずだったのに

なぜか不安というか期待しない

という気持ちが強い。

 

現実の厳しさを知り

かなり臆病になっていたので

そこらへんはとても冷静でした。

 

とりあえず久しぶりに例の婦人科へ行って

診てもらうと子宮に胎嚢が確認できました。

 

先生は、

すごいねー、ちゃんと妊娠できるんだねー

と驚いていていました。

 

わたしも少しホッとし

先生に恩返しできたような気持ちになり

嬉しかったのを覚えています。

 

ただ胎芽が確認できなく

喜べたのも束の間で

翌週の診断ではまだ胎芽が確認できないので

妊娠の継続は難しいとのことでした。

 

その後わたしにくだされた選択は二つ。

 

自然流産を待つか

手術をするか

 

手術はわたしの子宮内膜ではリスクがありました。

 

内膜が薄い状態なのに

さらに掻き出して傷付けてしまうと

致命的になってしまう。

 

もうこれ以上傷付けたくないので

自然に流れるのを待つ方向をとりました。

 

 

 

 

 

 

 

二度目の手術が終わり現実を知る

ちょっと前回から間があいてしまいました💦

 

思った以上にこのブログを訪ねてくださる

方が多くビックリしています。

 

最後まで更新しますので

お付き合いくださると嬉しいです😊

 

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続きです。

 

 

二度目の手術も終わり

その日に林先生の診察があったのですが

 

どうやら再癒着していたようです。


ただ癒着といっても
壁と壁がベターっと重なり合う感じではなく 
壁から出ている絨毛のような
ふわふわしたもの同士がくっついている感じ。


それを チョキン ✂︎ しましたと話してくださいました。

 

そして出来る限りの剥離はしたので
もうやることはないと。

 


退院後

 

前回と同様

一、二カ月で 癒着防止リングを外します。


その後数回の受診を経て

川崎病院への通院は終わりとなりました。

 

(林先生ありがとうございました!)

 


そして改めて

地元の病院に報告にうかがったのですが

そこで現実の厳しさを知ることとなります。

 


私の子宮内は
剥離したことにより内膜が傷つけられ 
本来なら排卵以降に厚くなるはずのものが薄いままで
その薄さも 着床できる程に達していない。

 

さらに
子宮内に水が溜まっていて(瘢痕部に?)
着床には厳しい状態。

しかもそのせいで受精できるかどうかも不明

 

先生の見解では相当難しい状態のようでした。

 

 

林先生からは受診するたびに


“ 癒着は剥がした後が難しいんだよ
再度癒着する可能性もあるし
子宮内膜が薄くなるし
こればっかりはどうなるか分からない ”


そう言われていたので
現実はそう簡単にいくものではないと
思ってはいたのですが


剥がしたから大丈夫でしょ
という能天気な自分がいて。。。

 

頭を鉄の棒で殴られたような

ショックを受けました。

 

 

そしてさらに

どん底へ突き落とされます。

 

その後数回通って 排卵前と排卵後の内膜の状態
を診ていただきましたが


通い続けても
進展はないと思ったのか


ある時先生の口から


(濁らせる形ではありましたが)

 

『無理 』

という言葉がでました。
 


不妊治療専門の先生って
この言葉はよっぽどじゃないと使わないだろうと思うんですよね。


だから先生も本当に躊躇って
淡い期待を持たせることこそ罪と思い
おっしゃったんだろうと思いました。


真摯に向き合っていただいた先生が

断言に近い言葉でおっしゃったので
自分の置かれた状況を受け止めなければと思いました。

 


それまでも何度か
剥離手術をしても
妊娠できる確率は数パーセントあるかないか
と言われており


そのくらい重症だということは自覚していたので
心のどこかでは覚悟していました。

 


でも やはり
現実を突きつけられると、、、。

 

 


アッシャーマン症候群とわかってから
何度も何度も崖に落とされましたが
(その度に這い上がるの繰り返し!)

 

 

最後は奈落の底という感じでした

 

 


先生からは
難しいと思うけど体外受精の選択もあると
精一杯のご提案もいだきました。

 


けれど病院に通い続け 
結果に一喜一憂し
そこに注力してしまうよりは

 


自分にできることをしながら
日々の生活を穏やかに過ごすことの方が
私にとっては健全だと思いお断りしました。

 


今の医療でできることは全てやり尽くしたので
一旦終わりにして
後は自分の治癒力と受精卵の着床力に期待しよう。

 

 

 

最初にアッシャーマン症候群と告げられた時
私の酷さはレアなケースと言われ


その時思ったのです。


そんなレアなことに当たってしまったのなら
こんな状態でも妊娠できるという
レアなパターンにもなりうる!


(謎のポジティブさ 笑)

 


やるだけやって
落ち込むだけ落ち込んだので
時がたつうちにいつしか前だけを向く自分がいました。

 

術後のこと

手術してから2週間後に林先生の診察がありました。

(内診があるので一人でじっとしていられない子どもを連れていくことはNGでした)

 

子宮内の剥離した部分には癒着防止リングといって

損傷した組織がお互いくっついてしまわない為の器具が入っいます。

リングをとってしまうと再び癒着する可能性もあるので

特に急いでいたり何か問題がなければもう少し入れて様子をみましょうということでした。

 

それから1ヶ月毎に診察に通うのですが
その後1,2回診ていただいてリングは取り外したと記憶しています。

 

そして 術後4ヶ月くらい経った時林先生から

もう少し剥離した方が空間が広がるので再度手術されますか?と言われました。


空間があと少しあるといいなみたいなことを示唆されていたので、二度目の手術も多分あるんだろうなと想定していました。

 

やれることは全てやりたかったので

「はい、お願いします」と再び手術の予約を入れました。

この日から二か月後、

1度目の手術から半年後です。


* 


ここで 術後の生理の様子なのですが、


産後 赤茶や赤黒い少量の血しかみていなかったので 久しぶりに鮮血というか、 元々そうだった生理の感じを思い出しました。

量はまだ少ないものすごく嬉しかったことを覚えています。


生理で辛い方も大勢いらっしゃるかと思いますが
生理が普通にあるって有り難いことだなとしみじみ思いました。

(赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜がちゃんと厚くなってる証拠ですし)

 



話を戻して、、


前回と同じように術前検査の為にまた三日間通います。


検査内容は全く同じなのですが

子宮卵管造影の検査だけは想定外の痛みがありました。

 

子宮卵管造影は痛いと聞いていましたが
前回は全く痛いなんて思わなかったので予期していなかった事態にビックリしました。

(前回は癒着のせいで造影剤が行き届かなかったからだと思います)


今回は剥離手術をして造影剤が行き渡ったせいか

生理痛の重いバージョンで、思わず顔をしかめて声を上げてしまうくらいの痛みがありました。


陣痛ほどではないですが

なんとも言えない鈍くて嫌な痛みにノックアウトでした。

できればもう受けたくない!!

 

 

想定外の痛みもありましたが無事術前検査を終え2度目の手術を迎えます。

 


前回と同様 二泊三日の手術入院です。


内容は特に変わりありません。2回目は慣れたもんです。


病院の勝手が分かったので前回 失敗したと思ったことを
前もって準備することもできました。

 

私が失敗したことはシャワー。

これから入院される方は
入院中のシャワー事情には気をつけておいた方がいいかもしれません。


川崎市川崎病院は(今はどうか分かりませんが)当時はシャワーできる曜日が決められていました。


入院は二泊三日で
手術当日はシャワー禁止ですので
(退院日も10時頃には部屋を出ますし)


初日に体を綺麗にしておきたいところ。


前回 てっきり着いた日にシャワーを浴びれると思ったら その日は利用日ではなく


結局丸3日入れないという
ちょっと臭い体になってしまい・・・


今回は そのリベンジ!で
入院初日の家を出る前にシャワーを浴び
綺麗にしてから出かけました。


そしたら初日がシャワー日だったという。


あるあるですね。笑


入院される方は確認しておいた方がいいです

 

いよいよ手術の日

ようやく手術の日をむかえます。

入院は2泊3日。1日目の午後に病院へ入ります。

 

病室に着き、まず看護師さんからこの三日間の大まかな内容と手術の説明を受けます。


その後麻酔科医が訪れて全身麻酔の説明をしてくれます。

夕方には林先生より ラミナリア といって
子宮口を広げるための処置がされます。


このラミナリアなのですが
ネットでは痛いなどと書かれていたのでかなりビビってはいたのですが
私の場合痛みも全くなくあっという間に終わってしまいました。(先生にもよるのかな?少し拍子抜けしました)


夕食をとった後は
21時以降はOS-1以外は食べたり飲んだりは禁止になります。

明日のこの時間にはもう手術は終わってるんだなあと思いながら眠りにつきます。

 


2日目 手術当日です。


午前中の手術だったのですが
前の人の進み具合により時間は予定より前後するということでした。

手術には家族の付き添いが必要になるので主人に来てもらいました。

 

さて前の人が終わりいよいよ私の番。

オペ室は初めて入ったのですが
ドラマで見るような臨場感そのものでした。

 

ベッドに横たわりあれよあれよという間に準備が進んでいきます。

その流れにすごいなーと感心しながら

心の中では麻酔がどうか怖くありませんようにと祈っていました。

 

実は出産の時、緊急帝王切開になり

部分麻酔が効かず全身麻酔をしたのです。

眠っている間 何とも言えない嫌な感覚を味わって(映像がコロコロかわってイカれた世界!)

もう絶対全身麻酔はしたくない!と思ったのです。

 

そんなことがあったので手術よりも麻酔に恐れていたのですが

点滴から麻酔しますねーと数を数えてくれている途中から意識を失い、目が覚めた時は手術は終わっていました。

(怖い幻想はみなかったのでホッとしました)


術後は麻酔のせいでぼーっとしていますので
ベッドの上で安静にしています。

子宮に痛みもなく本当に手術したのかなと思うくらい全く体感はありませんでした。

 

夕方に林先生の診察があり手術のお話しをうかがいます。

 

林先生からは、

「できる範囲の癒着は剥がしたが

ただまだ見えないところで癒着はあるかもしれない」

「今は癒着防止のリングが入っているが
外した後に再度癒着する可能性もある」

と説明を受けました。

 

重いものを持ったり、走ったりしていいのかと尋ねたところ、

癒着を防止する手立てはないので生活は通常通りでokとのことでした。


後は次回の診察で判断しましょうということで終わりました。

 


入院3日目。特に問題なければ午前中に退院になります。

 


ひとまず 手術は終わりました。

 

林先生に診てもらう

アッシャーマン症候群と診断された病院から紹介状を書いてもらい

川崎市川崎病院へ。

 

初診は林先生ではなく他の先生に診てもらいます。


そこでアッシャーマン症候群と確認されたら
再度予約をとって林先生に診察してもらえます。

 

だいたい紹介状から初診まで 1ヶ月
初診から 林先生診察まで 3週間
林先生診察から手術まで2ヶ月


全国から患者さんがくる
忙しい先生と伺っておりましたので
4ヶ月なら早い方なのかもしれませんが、
当時の私にとってこの4ヶ月という期間は

非常に長く感じられました。

 

しかも林先生から手術ができないと言われたら
また振り出しに戻るので

手術というスタートラインに立つことさえ
ハードルが高く感じられました。

 

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さて、初診でアッシャーマン症候群であると確定され
やっと林先生に診てもらう日がきました。


林先生は「りんせんせい」とお呼びします。

確か台湾?出身(間違ってたらゴメンなさい)
の方です。

 

子宮筋腫の手術がメインのようですが
内膜の剥離手術も数多くされていて
今は中国にも教えに行っているとおっしゃっていました。


お人柄は可愛らしく 
緊張していた私もどこか緩むような
ホッと安心させてくれる先生です。

 

「癒着で間違いありませんね。
でも癒着は難しい。
剥がしても また癒着するかもしれないし。。
でもやれるところまでやるから大丈夫!」

 

少しカタコトの日本語ですが

心が和むような優しい口調に癒されました。


(この後 癒着は難しい (剥がした後も含め)
という言葉は受診する度に言われたので
相当厳しいんだろうなと覚悟しました。)

 

とりあえず手術できることにホッとします。
まずは第一関門突破です。

 

そして手術日の予約を入れます。

早くても2ヶ月後でしたので
最短の日にしてもらいました。

 

手術までの間に
術前検査を多数行うのでその予約もとりました。

 

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術前検査には三日間病院へ通う事となります。


息子はまだ園に上がる前で連れていけないので
母に上京してもらい通いました。

 

検査内容は血液検査やX線など

一般的なものに加え子宮卵管造影


三日間の最終日に
林先生に検査結果を診てもらい
問題なければ手術となります。

 

検査は特に問題なく

(とりあえずホッとする。スタートラインに立つまでにハードルの多いこと。)

手術日を待つことになります。

 

 

 

 

 

アッシャーマン症候群確定!

アッシャーマン症候群の可能性があるとのことなので

それを確定する為の検査を別日に行いました。

 

検査の内容は、子宮内に管を通し 食塩水を注入して
その食塩水がどのように分布するかをみるもの。

これにより癒着程度が分かるそうです。

 

少し痛いですよと言われますが全く痛くありません。

それもそのはず、そもそも食塩水が子宮内へ入っていかないんです。

癒着により塞がれて閉まっているので。

 

 

先生から検査の結果を聞いたところ

・アッシャーマン症候群で間違いない
・癒着の範囲が広く症状はかなり酷い
(先生の経験上 2-30年診てるけど一番酷い)
・このままだと妊娠は無理

ということでした。

 

もしかしたらアッシャーマン症候群じゃないかもという淡い期待は一気に砕かれ
目のが前真っ暗になりました。
「妊娠できないって‥」意識が遠のいて先生のお話しも耳に入ってきません。

 

でも気を持ち直し
この先どうすればいいのかを尋ねると、

 

癒着を剥がすしかなく

その為には剥離手術が必要である。

剥離手術には「子宮鏡 」か「 腹腔鏡 」の選択がある。とのことでした。

 

先生はお腹を切るリスクのない
子宮鏡でチャレンジしてみて
もしそれができなければ腹腔鏡にしましょう。と提案してくださいました。

 

そして子宮鏡の手術は日本ではこの先生が一番
という川崎市川崎病院の林先生を紹介しださいました。

 

ちなみに手術ですが‥

私は迷うことなく受けることを選択しました。

例え手術したとしても妊娠の可能性は極めて低いと言われましたが

剥離手術を受けなければ確率はほぼ0%。

0.1%でも0.2%でも可能性があるのなら

受ける価値はあると思ったからです。

 

例え望む結果にならなかったとしても

やるだけやったんだから仕方がないと

気持ちに踏ん切りをつけられますし。

 

猪突猛進のところがあるので

光に向かって真っしぐらに進む感じでした(^^;;

 

 

 

 

 

あれ?生理がおかしい

最初に生理の異常を感じたのは

出産から半年くらいたった頃でした。

 

既に生理は再開されていたのですが

量が少なく、鮮血ではなく赤黒い血でした。


産後だしこんなもんなのかなと軽く思っていましたが

念の為近くのレディースクリニックで診てもらいました。

 

診断は、産後だからということで子宮は特に異常ないとのこと。

お医者さんに直接言われてホッと安心しまた通常の生活に戻りました。

 

でもその後 何度か生理を迎えますがやっぱりおかしいんです。

なんだか嫌な勘が働き、ネットで

「生理 血 少ない 産後 」など検索する日々。


この時、アッシャーマン症候群もヒットしたのですが
これではあってほしくないなと思う症状だったので見て見ぬふりをしていました。

(これっぽいなあという嫌な予感はしながらも‥)

 

どれだけ調べても答えは出ないので
前回行った所ではない別のクリニックへ行きました。

 

そこは不妊治療が専門のところ。

 

まずエコーで子宮を診ていただきましたが
先生の様子が何かおかしいんです。

雰囲気的によろしくないことがおきているな
と感じました。

 

そして言われたのは

「おそらく子宮内膜が癒着しています」とのこと。

 

内診後先生から改めて
「おそらくアッシャーマン症候群だと思いますと」お話しいただきました。

 

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ここでアッシャーマン症候群について

知らない人もいらっしゃると思うので少し説明しますね。

 


アッシャーマン症候群とは
子宮内腔癒着症 とも言い

子宮内壁が癒着してしまう症状のことです。

 

流産手術などにより
子宮内膜に何らかのダメージが
与えられたことが原因となることが多いらしく
その程度は様々です。


私の場合は帝王切開が原因でした。

 

私が癒着しやすい体質なのか

手術後、高血圧と高熱が続いたせいなのか

はたまた切開後の処置対応が良くなかったのか

 

本当のところは分かりませんが

(原因をつきとめるよりも

どうしたら次の出産へ繋げられるかの方が大事でしたので‥)

 

ごく稀に帝王切開で起こるようです。

(担当してくれた医師は今は滅多にないとおっしゃってました)

 

これになると何の問題があるのかというと

妊娠しづらくなります。


簡単に説明すると、

空洞になっているはずの子宮内が
壁同士の癒着により閉じてしまいます。
そうなると当然受精卵は着床する場所がなくなるので

妊娠に至りません。


ただしそれはあくまでも癒着の程度にもよりますし
様々なケースが考えられますので

アッシャーマン症候群と診断されたからといって

皆が妊娠しづらい訳ではありません。

 

ただ私の場合は

不妊専門の先生が過去20年近く診てきた中で

一番酷いとおっしゃったので

(癒着の範囲が広い)

相当レアなケースのようです。

 

 

なんとなくアッシャーマン症候群の症状を分かっていただけましたでしょうか(*´꒳`*)

 

 

次回は続きからお話しさせていただきますね。